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2019年 HOJC 第70回 2019第28回鉄道模型大集合 in OSAKA 運転会


☆ 2019.09.28(土)~ 2019.09.29(日)

 恒例の「大阪合運」です。開催地は大阪ですが、京都や神戸のクラブも参加していますので、「関西合運」と呼ばれることも多いようです。
会場の場所は「交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター」と宿泊施設の「グリーンビレッジ交野」です。飲食に関しては2年前から自主調達方式で行われています。

令和元年ということでもあり、HOJCクラブ内競作は「1に関する車輛」というお題で発表展示することになりました。最終的締切は次の関東合運までですが、大阪だけしか参加できない方もいますので、両方の合運で展示をしています。
また今年は特別展示として、珊瑚模型店の終了ということで、「1/87 珊瑚模型店製品大集合」として未着手や完成を問わず持ち寄って並べてみることにしました。


■ 9月28日(土)

9:34 
 昨年から部屋を交代して、体育館2階の研修室2を使っています。
階段教室のような部屋に、位置合わせしながら机を配置します。昨年の写真などを見ながら行いますが、こちらの身体の方も年々、思うように動きません。

9:56 
段差調整用に折りたたんだ机を敷き、その上に足の位置を調整しながら並べていきます。

9:56 
右側の机は小レイアウトや展示用に使います。

この間、撮影無し

組線路でマルチゲージ JAMコンベンション展示とほぼ同じです。
外から
 10.5mmゲージ R480 Blackstone Models製ProTraxx HOn3 Snap-Track Sysytem
 16.5mmゲージ R430 KATO製 HO ユニトラック
 12mmゲージ複線 R353 - R310 TILLIG HOm Bettungsgleissystem
 9mmゲージ R216 KATO製 N ユニトラック
 6.5mmゲージ R170 ROKUHAN ロクハンレール

16:54 
大エンドレス
 外側 森井さん 12mmゲージ複線レイアウト
 中 16.5mmゲージユニトラック複線線路板
 内 すずしろ鉄道レイアウト 12mmゲージ DCC自動運転

大エンドレス

すずしろ鉄道



 競作課題展示 課題は「1に関係した車輛」
 制作途中車輛もありますが、最終は10月13・14日の関東合運です。。
 
 競作課題 ひな壇展示 貨車や単行電車、軽便など比較的小さめの車輛が集まりました。
 
 作者:牛越憲治 作品:島原鉄道 1号蒸気機関車 
 
 作者:牛越憲治 作品:京浜急行電鉄 230形 元湘南電鉄デ1形 
 
 作者:牛越憲治 作品:湘南電鉄デ1形 
 
 作者:浅本謙治 作品:国鉄貨車 ワサ1形 
 
 作者:浅本謙治 作品:国鉄貨車 レム1形 
 
 作者:浅本謙治 作品:国鉄貨車 ポム1形 
 
 作者:巻本彰一 作品:関東鉄道 ト1形 
 
 作者:巻本彰一 作品:三菱美唄鉄道 ワ1形 
 
 作者:稲葉清高 作品:静岡鉄道秋葉線 デワ1形 
 
 作者:山内 祐 作品:井笠鉄道 ホジ1形 
 
 作者:山内 祐 作品:井笠鉄道 ホワ1形・ホワフ1形 
 
 作者:山内 祐 作品:頸城鉄道 ニフ1形 
 
 作者:小菅一己 作品:国鉄気動車 キハ10形 
 

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集合写真1


■ 9月29日(日)二日目

組線路でマルチゲージ

 
 10.5mmは西大寺キハ2+ハボ5+ハボ12、16.5mmは京阪初代700形、12mm外は江若キハ14+ハフ、12mm内はDCCサウンド付き江若キハ36、9mmは草軽電鉄デキ24+ホハ30+ホト101、6.5mmはニチユ4tバテロコ。

森井氏のレイアウト

大エンドレス全体像

大エンドレス全体像

16.5mmゲージのレイアウト

 
すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト

すずしろ鉄道レイアウト



数少ない1/87日本型製品の製造元として、1973年の1/87・9mmゲージ ダックスシリーズから2018年の1/87・12mmゲージD52密閉キャブのキットまで、特徴ある製品を供給してくれた珊瑚模型店ですが、小林社長の病気により、2018年末で一旦店じまいとされました。小林社長が製品を製造されていたため、新製品は発売されなくなりました。1/87ではD50、C51を予定されていたようです。
その後2019年2月末に小林社長が亡くなられました。お店は2019年5月からサンゴパーツとして在庫部品を整理し、日曜日だけ営業をされています。


 1/87珊瑚製品大集合
 いつの頃からか、TMS掲載の珊瑚製品広告に「作って楽しい珊瑚のキット」というフレーズが掲載されていました。1/87製品に限らず、珊瑚のキットを組んだ経験のあるモデラーは、このフレーズに懐疑的な思いをしたものです。
 そんな珊瑚製品、HOJCクラブメンバーの手持ち品で展示を行いました。


 1/87珊瑚製品大集合
ほとんどがキットとして発売されましたが、一部は特別完成品なども発売されたようです。キットに使われた箱の変化なども並べてみるとわかります。


 1/87珊瑚製品大集合
二玄社から珊瑚模型の製品カタログとでもいうべき本が発行されました。本のタイトルは「写真と図面で愉しむ鉄道模型」で番号無しと2の二冊に別れています。製品年表はこの本の年表を思い参考にしています。


 1/87珊瑚製品大集合
1/87珊瑚製品大集合 
「珊瑚抄」というタイトルの製品案内と珊瑚模型店の会員券は森井氏所蔵。


 1/87珊瑚製品大集合
1973年、珊瑚の1/87はダックスをはじめとする9mmゲージ製品群から始まりました。1983年のC56発売までの10年間は、ダックス、沼尻、井笠、木曾、SR&RLなどがくり返し生産されています。


 1/87珊瑚製品大集合
ダックスC1サドルタンク機のキット。箱は金貼りです。1973年「HOn2-1/2ゲージ新製品」としてTMSに広告が掲載されました。


 1/87珊瑚製品大集合
SR&RL レールカー。箱は赤箱です。


 1/87珊瑚製品大集合
井笠客車。箱は木目模様箱です。


1983年から1/87日本型国鉄車輛が発売されました。
以下、およそ発売形式順に紹介していますが、作品は初期製品とは限りません。作者によって部品交換改善改造が行われています。

 1/87珊瑚製品大集合
1/87日本型国鉄蒸気機関車の嚆矢 C56 です。1983年発売時は使用パーツ等に問題があったりしたようですが、年次をおって改良されていきました。


 1/87珊瑚製品大集合
1984年初版のワフ21000。ドロップ製軸受を組み立てるキット。初期にはエッチング板もあったようです。


 1/87珊瑚製品大集合
オハ61系は1984年に発売されましたが、オハとオハユニだけでオハフがありませんでした。その後1998年にオハフ61を加えて再生産。1/87日本型客車では珊瑚製の台車付属で発売されています。

 1/87珊瑚製品大集合
珊瑚といえば9600です。しかし1985年に発売されたあと、1996年に79618が発売、その後2005年に箱形テンダ仕様と中高ランボード製品が発売されただけで、入手機会は少なかったようです。


 1/87珊瑚製品大集合
比較的早い時期にC62も発売されています。これは1985年の初期製品ということです。その後1989年に再生産、2003年には改良製品が発売、2009年にはC622ニセコの特定機キットが発売されています。


 1/87珊瑚製品大集合
1986年発売のスハ43を組んだもの。付属の台車はソフトメタル製で、走りに関しては問題を抱えていました。


 1/87珊瑚製品大集合
左はオハ31系キット、中はφ240転車台キット、右はオハ61系キット。


 1/87珊瑚製品大集合
C12+オハ31系。C12の初版は1986年、オハ31系は2000年です。


 1/87珊瑚製品大集合
C57一次形のキットはウレタンの劣化具合の展示。これは劣化し始め状態で、まだ扱いが可能です。もっと劣化が進んだものがありますが、フタを開けるだけでパラパラと散らばってしまい、後始末ができなくなるので展示は控えています。
キハ07は右下の小型の箱が旧製品、開いている大きい箱が新動力の2002年製品。
オハ31系キットのうち、オロ31とオハ31のラベルのイラストは入れ替わっています。

 1/87珊瑚製品大集合
最後の1/87日本型国鉄製品となったD52。


 1/87珊瑚製品大集合
 
 パーツの合いが悪かったり、動輪の位相がズレたり、まあイロイロある珊瑚のキットですが、副題の「作って楽しいサンゴのキット」について、貴重な解釈が行われました。
「作って楽しい」の主語は「珊瑚模型店」「小林社長」そのものじゃないか、ということです。
我々モデラーは珊瑚のキットを「組む」のであって、そのときの悩みや苦しみを昇華して完成へと高めたときに やっと「楽しい」珊瑚模型店のレベルへ到達するのでは??

 脱線しやすいとか曲線通過が云々、イロイロ云われる1/87・12mmですが、珊瑚のC56キットでもR353を通過できるし、サウンドデコーダを入れたらブラスト汽笛も楽しめるし、それなりに良いキットでしょう。C12でもキット付属のSAGAMIモータで金属客車8輛牽引可能です。

 それにしても、ここで展示したモデルはメーカー完成品を除いて、キットを素組みしたモノは無いようです。素組みでは完成しないという説もあるようですが、何らかのパーツ交換や追加加工をしているものがほとんどのようです。そういう楽しみも珊瑚のベースキットにはあるということにしておきましょう。


展示品一覧
1/87・12mm
C56・9600・C62・C12・C57・C57一次形・D52
ワフ21000・セキ3000(トンネルクラブで走行)
オハ61・オハフ61・オハユニ61・オハ31・オハニ30・オハフ30・オロ31
キハ07 スハ43・スハフ42 転車台240φ

1/87・9mm
ダックスC1タンク機
沼尻シボフ・ボハフ・DC12・ガソ101・ラッセル・サハ・ワフ・セタ
井笠客車 住友B型・人車・鉱車
SR&RLコーチ・レイルカー HOナロー用ターンテーブル
珊瑚本2冊、珊瑚抄、会員券、

展示できなかったのは
C55流線形・ホキ4200・オロハ30・スユニ30・ダックステンダ機・木曾運材台車
SR&RLコンバイン・カブース・ロングカブース・パーラーカー・#18・ボックスカー・スノウプロウ・バゲッジ






集合写真2




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