車輪線路規格検討

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タイトル: 112 . [提案]規格案(普及品)の修正
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/2/28(21:13)

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ご協力頂いた4社の仕様と欧州車の測定結果から規格案を見直しました。
規格項目はNMRAと同じとし、規格数値はS、D、Hを見直し、Fの規定を追加しました。
表示は2mm以上の項目は0.1mm単位、2mm未満の項目は0.05mm単位としました。
 
G min、G max、 C min、S max、 F max、 H min、K max、 B min、 N min、 D max
HOJC 従来案12.0、12.3(12.6)、11.1、10.2、1.00、0.80、11.1、10.3、2.0、0.8
HOJC 見直案 12.0、12.3(12.6)、11.1、10.3、0.95(1.00)、0.55、11.1、10.3、1.95、0.55(0.80)
参考NMRA S-3/4 12.0、12.3_____、11.1、10.3、0.91、0.66、11.1、10.3、1.96、0.66

なおSwitch Point Spread Leechは修正なし、選択式max 10.8mm、非選択式max 10.9mmです。

解説はS、F、NとD、Hの2つに分けて別に記載しました。

従来案と一部異なりますので、この提案に、ご質問や修正案がある方、もしくは賛同される方はコメントをお願いします。


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タイトル: 113 . 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/2/28(21:15)

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修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95
従来案のS(Span)max=10.2mmではPECOの分岐器も規格外になり、
本規格を満足する既存製品がなくなります。
そこでSmax = B minとしてSmax=10.3mmに変更し、Fminを0.8mmまで下げました。
なおF minは計算で定まりますので、規格はF maxを規定します。

N(TIRE WIDTH)見直しmin 1.95 従来規格案 min2.0、NMRA 1.96 NEM 2.4
N推奨値を2.0mmとしたときの公差を見込みNmin=1.95としました。
これからF(Flange Way Width)はN min ÷2> Fmax=0.95mm となります。

なお既存製品のFはPECO = 0.9mm、シノハラ = 1.0mmです。
なお、シノハラはフランジ走行クロシングを採用していますので、
必ずしもN÷2>Fに制約されません。
そこで、フランジ走行クロシングの場合はFmax=1.0mmの特認を設けました。


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タイトル: 115 . [反対]Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/2/28(22:04)

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牛越憲治 ] 修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95
(中略)
牛越憲治 ] なお既存製品のFはPECO = 0.9mm、シノハラ = 1.0mmです。
牛越憲治 ] なお、シノハラはフランジ走行クロシングを採用していますので、
牛越憲治 ] 必ずしもN÷2>Fに制約されません。
牛越憲治 ] そこで、フランジ走行クロシングの場合はFmax=1.0mmの特認を設けました。

規格の数値内にフランジ走行の場合のものを特記することには反対します。
これはゲージに対して 12.6 を特記する (非常に小さなカーブまで作る時
のスラックの事とかを考えると一概に不合理とは言えない) のとは意味が
違うと思います。フランジ走行を前提とする規格数値は別途、規格の追記
という形ででも書くべきでしょう。で、その時には、1.0 なんて言わず、
1.2 くらいでも良いんじゃないかな...
フランジ走行の時の振るまいを良く分析していないというのが、この反対意
見の大きな理由かもしれません。


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タイトル: 116 . Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 浅本謙治 <FZP03026@nifty.ne.jp>
投稿日: 2001/2/28(23:02)

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牛越憲治 ] 修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95

Nmin1.95 Fmax0.95だとちょっとぎりぎりすぎませんか?
自分としては公差の端に数値が来たときもまだ0.1mmくらいの余裕がほしいので
Fmax0.9が良いと思うのですが。

これでも車輪の縁にC0.1とか付いちゃうと落ち込みそうですが。 


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タイトル: 121 . 公差とゆとりRe: 修正規格解説1
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/3/7(21:28)

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浅本謙治 ] Nmin1.95 Fmax0.95だとちょっとぎりぎりすぎませんか?
浅本謙治 ] 自分としては公差の端に数値が来たときもまだ0.1mmくらいの余裕がほしいので
浅本謙治 ] Fmax0.9が良いと思うのですが。

浅本謙治 ] これでも車輪の縁にC0.1とか付いちゃうと落ち込みそうですが。 

規格の各項目間の公差は反映していません。
直接関連する、C/K, S/B, H/D の組を極力余裕を持たせる (NEM) か、
理屈上でぴったりに作られたらアウトにする (NMRA) で、
本規格(V2.1)はNMRA式です。
したがって、NMRA S-2に相当する各項目の関連性についての解説が必要になります。
規格にゆとりを持たせるNEM方式は、本規格のようにB=10.4と10.6の2つを満足させる場合、適切な公差を全ての項目に設けることは困難だと思っています。

#できるかもしれませんが、そうすると却って、
  その余裕を拡大解釈されることを危惧しています。

このため、項目によりゆとりがあったり、なかったりするよりは、
公差は設計で見込む方式とし、規格は限界値としました。


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タイトル: 117 . Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 西野泰男 <nishono@y-nishino.com>
投稿日: 2001/3/1(01:57)

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牛越憲治 ] 修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95

これですが、浅本さんが言われている通り公差の端に来た場合落ちる可能性がゼロとは言いきれないと思いますので、F 0.9 とする方が良いと思います。

また、基本は踏面走行型だったと思いますので、フランジ走行型は稲葉さんが言われている通り、追記という形がいいと思います。


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タイトル: 122 . フランジ走行型Re: 修正規格解説1_
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/3/7(21:30)

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牛越憲治 ] 修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95

西野泰男 ] これですが、浅本さんが言われている通り公差の端に来た場合落ちる可能性がゼロとは言いきれないと思いますので、F 0.9 とする方が良いと思います。

西野泰男 ] また、基本は踏面走行型だったと思いますので、フランジ走行型は稲葉さんが言われている通り、追記という形がいいと思います。

踏面走行型クロシングの分岐器はPECOとBEMOの#83、FSがありますが、
いずれもHOm用です。(だから、どうだと言う話はある)
また、分岐器を自作する場合は一般的には踏面走行型クロシングを採用します。

しかし、日本型HOn3-1/2用として企画されたシノハラの製品はフランジ走行型であり、
日本型HOn3-1/2の多くのユーザーはシノハラの分岐器を使用しているのでは、ないでしょうか。
これを無視または別記扱いするのはいかがなもかと、思いますがどうでしょうか。
また、フランジ走行型は通過可能な車輪の範囲を広く取れるので、
本規格の様にB=10.4と10.6を同時に満足させる場合に有利です。


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タイトル: 124 . Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/3/7(21:36)

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西野泰男 ] これですが、浅本さんが言われている通り公差の端に来た場合落ちる可能性がゼロとは言いきれないと思いますので、F 0.9 とする方が良いと思います。

Fmax=0.9 では、この規格を満足する既製品の分岐機を入手するのは非常に困難になります。
したがって、この規格は単なる自己満足の数値遊びで終わる危険性があります。
また、自作ではFmin=0.8なので実際にはF=0.85 +0.05 -0.05の精度を要求されます。


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タイトル: 118 . Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 森井 義博 <mory@morii.katano.osaka.jp>
投稿日: 2001/3/1(08:22)

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牛越憲治 ] 修正規格解説1. S10.3、F0.95(1.0)、N 1.95

浅本さんや西野さんのご意見のとおり、Fmaxは0.9にしておいた方が良いと思いますが、少々無理があると思います。
Fmax0.9の場合、Fminが0.8であり、許容範囲が0.1mm(±0.05mm)しかないのは製造上問題があると思いますので、Fminはできれば0.7になって欲しいと思います。
Fminを0.7にするには、Smaxを大きくするか、Cminを小さくするかしかありません。
Smaxに関しては、市販車輪のBが10.4で製造されている以上、大きくしても10.35が限界でしょう。
となると、Cminは11.1から11.05にせざるを得ないと思います。
ところが、Cmin=Kmaxを守ると市販車輪のKが11.1であることが問題となります。

ということで、色々書きましたが、結論としては、他の寸法も考慮すると、牛越さんの提案通り、Fmax=0.95が妥当であると思います。

牛越憲治 ] なお既存製品のFはPECO = 0.9mm、シノハラ = 1.0mmです。

御殿場で測定したところ、シノハラのは、直線側と分岐側で異なっていて、分岐側が1.1mmでした。
稲葉さんの意見のとおり、現状の規格からはフランジ走行クロシングの場合の記述は外して良いと思います。


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タイトル: 120 . Re: 修正規格解説1_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/3/1(12:18)

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森井 義博 ] ということで、色々書きましたが、結論としては、他の寸法も考慮すると、牛越さんの提案通り、Fmax=0.95が妥当であると思います。

結論は森井さんと同じですが、ちょっと一言。
実は、現行の車輪さえ気にしなければ Smax を大きくする以外にもう一つ方
法があります。それは Nmin を大きくすること :-)

今回の規格が数字のアクロバットになってしまったのは、Nmin が 1.95 な
ので、Fmax が 0.95 となっているにもかかわらず、車輪のバックゲージは
10.3 から 10.6 まで許そうとしているのでいろんなところにしわ寄せが来
ています。そういう意味では、もう少し線路にやさしい規格にするのなら、
Nmin を見なおす (大きくする) ことが最善でしょう。

# この辺が「われなべにとじぶた」なわけです。


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タイトル: 114 . 解説2_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/2/28(21:16)

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解説2. D 0.55、H 0.55(0.80)
D(Flange Depth):本規格は日本車適用を前提にするとD max=0.8mmは大きすぎます。
既存日本車の大部分がNMRA TT fineの0.56mm(0.55mm)以下の値です。
この現状を反映した数値に見直しました。

H(Flange Clearance)は将来、本規格適用車両専用のフランジ走行クロシングを開発することを想定し、H min = D maxとして0.55mmとしました。

なお、このことは本規格の分岐器がフランジ走行クロシングを前提とする意味ではありません。

特例のD=0.8mmはヨーロッパ車と共用する場合のフランジ走行クロシングの推奨値です。
規格内(D min = 0.55mm)なので、特例は不要かもしれませんが、
ヨーロッパ車と線路共用は本規格の性格上重要と考えあえて表記しました。


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タイトル: 119 . [反対]Re: 解説2_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/3/1(12:12)

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なんか、反対ばっかりで気が引けてくるのだけど :-)

牛越憲治 ] 解説2. D 0.55、H 0.55(0.80)

牛越憲治 ] 特例のD=0.8mmはヨーロッパ車と共用する場合のフランジ走行クロシングの推奨値です。
牛越憲治 ] 規格内(D min = 0.55mm)なので、特例は不要かもしれませんが、
牛越憲治 ] ヨーロッパ車と線路共用は本規格の性格上重要と考えあえて表記しました。

まさしく、牛越さんが書かれた理由から規格数値内への括弧書きで 0.80
を記載することに反対します。逆に別記という形で書くことに賛成します。
ちなみに、フランジ走行型の振るまいをある程度試作ポイントで検証する時
に同時に検証したいネタですが、BEMO の車輌を通過させる場合でも 0.80
はいらないような気がします。

フランジウェイを一定の深さで、それなりの平滑度に仕上げるにはフライス
加工しか方法ないかなあ :-< 0.9mm のエンドミルなんて持ってないよー...


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タイトル: 123 . Re: 解説2_Re: 規格案(普及品)の修正
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/3/7(21:34)

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牛越憲治 ] 規格内(D min = 0.55mm)なので、特例は不要かもしれませんが、
牛越憲治 ] ヨーロッパ車と線路共用は本規格の性格上重要と考えあえて表記しました。

稲葉 清高 ] まさしく、牛越さんが書かれた理由から規格数値内への括弧書きで 0.80
稲葉 清高 ] を記載することに反対します。逆に別記という形で書くことに賛成します。
稲葉 清高 ] ちなみに、フランジ走行型の振るまいをある程度試作ポイントで検証する時
稲葉 清高 ] に同時に検証したいネタですが、BEMO の車輌を通過させる場合でも 0.80
稲葉 清高 ] はいらないような気がします。

規格としては、H min = 0.55のみ表記の方が良いと思います。



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