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タイトル: 12 . HO1067発足時の話
お名前: 井門 義博 <yoshihiro@imon.co.jp>
投稿日: 2001/1/26(11:28)
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はじめまして、井門です。
先日森井さんに送ったメールをそのまま掲載いたします。
日本型HOの規格の件ですが、乗工社から受け継いだ当社スタッフにいろいろ訊きま
した。
とれいん83/4(RMも同)HO1067の規格は、「FERRO SUISSEのHOm」の規格だそう
です。(LEMACOもこれに準じています)
ご存知かもしれませんが、当時乗工社は、フェロー・スイスの製品を手がけて、幾つ
か製品を出していた様です。B(BACK to BACK of FLANGE
S)の寸法は、乗工社がHOe国内用ナロー製品の車輪のBが7.6ミリなので、乗工
社がスイスに提案して単純な3ミリプラスでの10.6ミリにしたようです。つまり乗工
社が考えた規格、スイス向けのHOmブラスモデル用規格として既に進行中の規格
が、そのまま日本型HO1067規格として載った訳です。
その後、フェロー・スイスは、フェロー・レールと称してレールを発売します。それっ
て、治具だそうです。手打ちでスパイクする為の治具とレールで、BEMOが走れ
て、フランジの低いブラスモデルが脱線しない様に考えたレールと車輪の規格だそう
です。
それは、1985−86年頃だそうです。そのレールでレイアウトが出来て、実際に模型が
走ってみて、以前に決めていた規格がどうもうまくない事が判明したようです。
Bが10.6ではどうしても脱線しやすく、フェロー・スイス社と乗工社の間で僅かの規
格変更が行われました。
Bを10.4にしたわけです。(他にもちょっと変更があります)
日本でも、同様に篠原のレールで、乗工社のB=10.6の製品が脱線するので、乗工社
は、黙って造る車輪の寸法を変更した様です。
ナローの9ミリ:7.6+3ミリで決めた10.6は多分まずいですね。折角マスコミで発表
した規格なのですが。
乗工社から車輪のシェイプを引き継いでいるので、FAXします。植松さんに相談さ
れていた問題なので、まず植松さんに打ち明けるべき話かもしれませんが、規格問題
の一番のオーソリティー、森井さんにまず送ります。
B=10.6の規格で造ったFERRO SUISSEのモデルは、最初の5−6モデル、日本向け
は、2100型と、ホイールベース可変型パワートラックのごく初期の生産分だけで、新
規格で造ったのは、FERRO SUISSEの30−50モデル(数え切れないそうです)と、国
内向けのネルソン以降の全モデル(井門も含む)だそうです。
「既にある規格」の変更に近いのでどうかと思いますが、何とか12ミリの発展の為
にうまく運んでいただきたいと願っています。
今後ともよろしくおねがいします。
それと、FERRO SUISSE のレールの資料も手に入ったら送りましょう。
ではでは。
それで、この次は当社の車輪の図面を送ります。
何しろイマイチ下手なので上手く電送できるかしら。
タイトル: 13 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 森井 義博 <mory@morii.katano.osaka.jp>
投稿日: 2001/1/26(11:48)
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井門 義博 ] 乗工社から車輪のシェイプを引き継いでいるので、FAXします。
このFAXの一部が、
<URL:http://www.morii.katano.osaka.jp/HOJC/Std/joe1.gif>
<URL:http://www.morii.katano.osaka.jp/HOJC/Std/joe2.gif>
<URL:http://www.morii.katano.osaka.jp/HOJC/Std/joe3.gif>
にありますのでご参照下さい。
タイトル: 15 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/1/26(12:17)
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森井さんのまとめた車輪の図、線路の図、
それからNEMとNMRAの関連アドレスもありましたが、
HOJC内部のツリ−が大きくなりすぎて見つかりません
タイトル: 16 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 森井 義博 <mory@morii.katano.osaka.jp>
投稿日: 2001/1/26(12:32)
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牛越憲治 ] 森井さんのまとめた車輪の図、線路の図、
牛越憲治 ] それからNEMとNMRAの関連アドレスもありましたが、
牛越憲治 ] HOJC内部のツリ−が大きくなりすぎて見つかりません
私が現状をまとめたのは、
<URL:http://www.morii.katano.osaka.jp/HOJC/Std/>
を参照願います。
NMRAとMOROP(NEM)の出処がわかるようにリンクを張りましょうか。
タイトル: 17 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/1/26(13:09)
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森井 義博 ] NMRAとMOROP(NEM)の出処がわかるようにリンクを張りましょうか。
そうして頂けるとありがたいです。
タイトル: 14 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/1/26(12:08)
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井門 義博 ] B=10.6の規格で造ったFERRO SUISSEのモデルは、最初の5−6モデル、日本向け
井門 義博 ] は、2100型と、ホイールベース可変型パワートラックのごく初期の生産分だけで、新
井門 義博 ] 規格で造ったのは、FERRO SUISSEの30−50モデル(数え切れないそうです)と、国
井門 義博 ] 内向けのネルソン以降の全モデル(井門も含む)だそうです。
井門さんから頂いた図面と2100型のバックゲージが合わない理由が分かりました。
確かに2100(初期製品)は、その他の車両より脱線しやすいのですが、
バックゲージ10.6はcoarse規格では難しいのでしょうか。
そうなるとcoarseのバックゲージのminは10.4mm以下となりそうです。
消費者からは分からないことも多いので、これからもよろしく、お願いします。
タイトル: 18 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/1/26(14:31)
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牛越憲治 ] 井門さんから頂いた図面と2100型のバックゲージが合わない理由が分かりました。
牛越憲治 ] 確かに2100(初期製品)は、その他の車両より脱線しやすいのですが、
牛越憲治 ] バックゲージ10.6はcoarse規格では難しいのでしょうか。
具体的には、直線/曲線で脱線しやすいのか、ポイント (の特にクロッシング)
で脱線しやすいのかどちらでしょうか? なんせ、シノハラ製の線路をほとんど
使わないんで、良くわからないのです。
牛越憲治 ] そうなるとcoarseのバックゲージのminは10.4mm以下となりそうです。
クロッシングでの脱線についてならば、チェックゲージが狭いほど有利ではあ
りますし、私の今までの (数少ない) 市販線路での経験からも 11.15mm 以下
が良いだろうと思います。測定はバックゲージ (back to back のことね) の
方が楽なのですが、本質的に問題になるのはチェックゲージの方だから、数値
を議論する時は、チェックゲージ主体にした方が良いですよ。
トラックゲージとの隙間に 0.1mm を割り当てれば
11.9+バックゲージ = チェックゲージ * 2
となります。フランジウェイが 1mm 程度なら、隙間は 0.1mm 程度で良いの
だと思います。ところで、この隙間はなんと言うべきなのだろう。公差ではな
いし...
タイトル: 22 . Re: HO1067発足時の話
お名前: 牛越憲治 <k-ushikoshi@rd.kcrl.kobelco.co.jp>
投稿日: 2001/1/26(21:55)
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稲葉 清高 ] 具体的には、直線/曲線で脱線しやすいのか、ポイント (の特にクロッシング)
稲葉 清高 ] で脱線しやすいのかどちらでしょうか? なんせ、シノハラ製の線路をほとんど
稲葉 清高 ] 使わないんで、良くわからないのです。
私もスタンダードゲージではシノハラ製の線路はほとんど使わないんですが、ナローでは、昨年ユニジョイント線路を作った時には入手のしやすで使用しました。
なにしろ最近はレールを売っている店が少なくなってきましたから。
「70番の引き抜きレール下さい」というと、直ぐには意味が通じなくて「HOですか?」
なんて聞かれてフレキシブルトラックを買わされそうになる。
「あのー、枕木いらないんですけど」というと「仕入れていません」と断られます。
すぐに分かってもらえる店でも#70のレールて不思議に品薄なんで。
「シノハラのフレキシブルトラック12mm10本下さい」と言うと「6本しかいない、うちに買いに来たのは○○の店が品切れだったんでしょう」と言われ、それがまた当たっていたりしました。狭い業界ですから。
以上は関西の話、東京でも同じかな。
私は脱線の原因は車輪の規格が原因とは限らないとIMONの掲示板で書いております。
私の組み立てた2100(私が初めて組み立てたHOJキット)の話なのでバックゲージ10.6mm規格製品を代表するものではありません。
また2100の初期製品は、軸バネは入っていますが、サイドロッドは1本物という不思議な構成で、動輪の横動というか、ガタツキも通常の3軸機関車と異なり3軸一体です。
シノハラの片開分岐器(turnout)は通過します。(フルスピードでは脱線するかも?)
PECOのturnoutも大丈夫です。
IMONの組み線路で脱線した記憶はありません。
珊瑚の9600(これもキット組立なので製品全般を意味するわけではありません)との差が出てくるのは、BEMO 4235 カーブ(515R)トラックゲージ 12.3mm の4%勾配を通過するときの脱線確率が高い。統計を取っていないので数値化出来なくて申し訳ない、記憶では1日に2回以上も動輪が脱線したこともあります。その後、そのカーブはシノハラのフレキシブルトラックに交換してしまいました。今はその線路自体を解体していました。
なお2100は、シノハラのフレキシブルトラックの450Rを通過可能です。
12.4mmゲージの効果かどうかは断定できません。
タイトル: 27 . 再現性(Re: HO1067発足時の話)
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/1/26(22:37)
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牛越憲治 ] 珊瑚の9600(これもキット組立なので製品全般を意味するわけで
牛越憲治 ] はありません)との差が出てくるのは、BEMO 4235 カーブ(515
牛越憲治 ] R)トラックゲージ 12.3mm の4%勾配を通過するときの脱線確率が
牛越憲治 ] 高い。統計を取っていないので数値化出来なくて申し訳ない、記
牛越憲治 ] 憶では1日に2回以上も動輪が脱線したこともあります。その後、
ご謙遜を... ここまで、データが詳細に書かれていれば十分イメージはわき
ます。
この感じだと、むしろカントの変化率によるねじれで脱線したというような
ことはないでしょうか? 変化率に関しては、スナップトラックは不利ですよ
ね。だとすると、軸ばねの強さの問題かな?
タイトル: 28 . 引き抜きレイル (Re: HO1067発足時の話)
お名前: 稲葉 清高 <k-inaba@mxb.mesh.ne.jp>
投稿日: 2001/1/26(22:43)
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牛越憲治 ] 以上は関西の話、東京でも同じかな。
ほとんど一緒だと思います。70 番引きぬきだと (品切れも多いけど) 銀座
か板橋くらいしか売ってません。
ということで、私はいつもシノハラへ行って買っています。#55 に至っては、
しかたないから泣く泣く高い運送料を出して、Walthers から買ってますから
ね。
こっちに住んでて有利なのは、シノハラ自身の店まで行っても 1000 円くらい
で終わるというだけのことでしょう。
# こうした苦労とも、まもなくおさらばじゃ :-)